過去のイベント 2011年

関東大震災からの問いかけ
     ~払い下げられた朝鮮人』~

 K-POPブームというけれど、隣の国と日本の関係をわたしたちはどれだけ知っている? 本講演会ではドキュメンタリー『払い下げられた朝鮮人』を通じて、関東大震災における朝鮮人虐殺問題について考えます。かつて日本は震災時に何をしたのか? ショッキングな内容ですが、姜徳相さんの解説とともに貴重な映像を見ませんか? 未曾有の災害が起きた時だからこそ一緒に考えていきましょう!

  • 講師 : 姜徳相(アリラン文化センター館長・在日韓人歴史資料館長)
  • 日時 : 2011年11月5日(土)14:30-17:00
  • 場所 : 一橋大学国立西キャンパス本館3階36号教室
    (JR中央線国立駅南口徒歩7分 地図の8番の建物)
  • 参加費: 無料

◆姜徳相さんのプロフィール◆
 1932年生まれ、早稲田大学文学部卒業。一橋大学教授を経て滋賀県立大学 名 誉 教 授。 現 在 、アリラン文化センター館長、在日韓人 歴史資料館長。『関東大震災』(中公新書)、『朝鮮独立運動の群像』(青木書店) 、『朝鮮人学徒出陣』(岩波書店)など著書多数。


「忘れられた皇軍」から考えるわたしたちの課題
     ~日本の朝鮮植民地支配は何をもたらしたか~

 1945年、日本の敗戦、朝鮮の解放後も植民地主義は継続し、さまざまな問題が清算されないままになっています。青年・学生実行委員会<なあがら>は、今回、朝鮮人傷痍軍人軍属と朝鮮人BC級戦犯という視角から、日本が「忘れてきた」問題について考えてみたいと思います。
 植民地期、多くの朝鮮人が日本軍の軍人軍属として動員されました。なかには、戦場での傷や病気によって重い障害を負った人もいました。しかし、戦後補償や援護からは、「国籍」を理由に排除されました。一方、連合軍による戦争裁判で、日本軍の軍人軍属として裁かれ、懲役刑や死刑に処せられた朝鮮人がいます。その彼らも、日本の戦後補償の対象にはなっていません。このような矛盾に対して、戦後補償を求める裁判が起こされましたが、問題は解決されないままです。
 当日は、この問題に取り組み、研究を進めてきた第一人者である内海愛子さんをお招きし、映像資料を手掛かりにしながらお話しいただきます。わたしたちは、清算されざる過去とどのように向き合えば良いのでしょうか。内海さんが、この問題とどのようにして出会い、考え、行動してきたのかということも、お聞きし、一緒に考えたいと思っています。みなさん、ぜひともご参加ください!!

  • 講師 : 内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)
  • 日時 : 2011年7月16日(土)13:30開場 14:00開始(17:00終了予定)
  • 場所 : 一橋大学国立東キャンパス第3研究館307号室
    (JR中央線国立駅南口徒歩7分 地図の40番の建物)
  • 資料代: 500円

◆内海愛子さんのプロフィール◆
 1941 年東京生まれ。恵泉女学園大学名誉教授。著書に『戦後補償から考える日本とアジア』(山川出版社)、『朝鮮人BC級戦犯の記録』(勁草書房)、『キムはなぜ裁かれたのか 朝鮮人BC級戦犯の軌跡』(朝日選書)、『朝鮮人<皇軍>兵士たちの戦争』(岩波ブックレット)、『日本軍の捕虜政策』(青木書店)などがある。


<なあがらフォーラム>
「過去事清算」の現状とわたしたちの課題
     ~日本の朝鮮植民地支配は何をもたらしたか~

 2010年、私たちは「韓国強制併合」から100年を迎えた。2011年、これから私たちは過去、そして現在とどのように向き合っていくのか。このフォーラムでは、日本の植民地支配による被害の「実態」を明らかにし、「解放」後へと継続する暴力を批判的に捉え、韓国と日本において「過去事清算」がどのように行なわれてきたのかを見直してみたい。その上で、そもそも「過去事清算」とは何か、その歴史と現状、そして課題について参加者一同で考える場にしたい。この目的を達成するために、私たち「なあがら」は、金鎭英氏、金優綺氏、金賢泰氏、千地健太氏に報告を依頼した。
 金鎭英報告では、韓国の国家記録院で所蔵されている「日帝強制連行者名簿」の背景と現況を確認したうえで、名簿に記載された江華郡出身者を中心に朝鮮人戦時動員の実態を捉えなおす。金優綺報告では、近年、在日朝鮮人――特には朝鮮籍保持者や朝鮮総聨、朝鮮学校に集中しているあからさまな差別の問題を切り口としながら、「継続する植民地主義」いう視点で歴史と現状を批判的に検証する。金賢泰報告では、韓国における「過去清算」が「解放」直後から民主化運動を経て行なわれてきたこと、そしてその成果と課題を明らかにし、「清算」とは何か、問い直す。千地健太報告では、日本政府による「戦後補償」を歴史的に検討し、その問題点を明らかする。その上で、植民地主義を克服するためには何が必要なのか、道筋を提示する。四氏の報告を受けて、総合討論をおこなう。活発な議論が交わされることを期待したい。
 なお、本フォーラムは、「韓国強制併合」100年にあたっての「日韓市民共同宣言大会」の一部として開かれた「真実と未来のための日韓青年学生フォーラム」(2010年8月28日、ソウル・成均館大学)の取り組みを継承・発展させようとするものである。韓国での青年・学生フォーラムを主催した韓国のフォーラム委員会のメンバーも本フォーラムに参加される予定である。

※ この取り組みは、生活協同組合パルシステム東京・市民活動助成基金の助成を受けています。

<プログラム>
  1. 報告
    • 金鎭英氏(韓国・慶熙大学史学科博士課程 民族問題研究所研究員)
      「日帝末期強制動員の類型と実態-仁川市江華郡の事例を中心に」
    • 金優綺氏(在日本朝鮮人人権協会)
      「継続する植民地主義と在日朝鮮人――差別の現状と課題を考える」
    • 金賢泰氏(韓国・「フォーラム真実と正義」事務局長)
      「韓国における過去清算の成果と課題」
    • 千地健太氏(一橋大学大学院博士課程)
      「日本における戦後補償の現状と課題」
  2. 総合討論

<カンパのお願い>
 フォーラムの実施にあたって、韓国から、報告者、討論者、そして青年・学生フォーラム委員会の委員を招きたいと考えています。そのためにはたくさんの費用が必要です。そこで、みなさんから是非カンパでの協力をお願いしたいと思います。
 私たち「なあがら」では、「なあがらフォーラム」を含む以下の活動のために、今年度約100万円の予算を立てています。

  1. 日韓市民共同宣言大会に向けての韓国での事前会議への参加
  2. 2010年8月の韓国での市民宣言大会への参加 青年学生フォーラム開催
  3. 韓国人遺族の証言集会(2010年10月10日於一橋大学)の開催
  4. 2011年2月の「なあがらフォーラム」(韓国からの学生の招請)の開催

 私たちは2010年度、生活協同組合パルシステム東京・市民活動助成基金を受けており、これによってこのフォーラムも予算の半分をまかなうことができます。残りの半分の資金は、なあがらやフォーラムの趣旨について賛同・応援してくださる方々からのカンパでまかないたいと考えています。
 「なあがらフォーラム」を実施する上で、是非ともみなさんからのカンパが必要です。 ご協力をよろしくお願いいたします。

  カンパ振込先(1口1000円~)
  加入者名    : 青年・学生実行委員会<なあがら>
  郵便振替口座 : 00100-5-433308
  ゆうちょ銀行  : 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座 0433308

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